ビジネスに限った事ではないですが、メールでのお礼・案内・連絡等々ありますよね。
最近ではLINEを使ったやり取りが多いので、友人や兄弟だったらいいのですが、ビジネスシーンでは・・・。
ありがちな失敗、間違い、ミスを改善していきましょう。
親しき仲にも礼儀あり
メールは文語体(ぶんごたい)ですので、ついつい堅い(かたい)印象を与えてしまうものです。
口語体(こうごたい)の様にしたくなる気持ちは痛いほど分かります。
わし、堅いですか?
文語体とは:書き言葉
口語体とは:話し言葉
そもそも文語体と口語体は分けて考えられていました。明治時代に言文一致運動が起こります。
『普段使っている話し言葉を文章に使っていいんじゃねぇ。』って感じです。
古典的(こてんてき)な表現方法である文語体。なので、現在でも俳句や川柳が堅苦しい〔俳句、川柳の方々すみません。〕のは、文語体の文化を継承しているからでしょう。
このためメールを打つ時に仲が良いからと『堅苦しくないか』『ちょっとよそよそしいかな』などを考えてしまいがち。そのためフランクな書き方になるかもしれませんが、それはやめた方がいいでしょう。『ちょっとぐらいいいか。』と絵文字や顔文字を使うのはダメですよ。(笑)もダメです。
相手方が上司にメールの内容を確認してもらうとも限りません。
親しき仲にも礼儀ありですよ。
漢字の誤変換に要注意!
パソコン、携帯電話、スマートフォンと漢字を書く機会がどんどん減っている昨今。
わしも全然書けません。(笑)←メールじゃないからいいでしょ・・・。
笑い事じゃないんですけどね。
漢字を書かなくなって困ってしまうのが、『この漢字で合っているのか?』という事です。
書く?
搔く?
描く?
欠く? ←いや減っちゃダメだろ。
そんなこんなで、漢字の意味を調べなおして『あ~この字で良かったんだ。』となるわけです。うわっ、まただ。と、何度もやっていると、ついつい見落としてしまった漢字が間違えている事ありませんか?
だいぶ前のテレビコマーシャルで『さばいばる』の誤変換で、『鯖威張る』というのがありましたね。あそこまでではないですが、ちょっと共感しちゃうなぁ。(汗)
念には念を入れて、細部まで確認して漢字の誤変換をなくしましょう。
送信先、相手先の名前を間違える
「あ~あ、終わったな。」って思いますよね。ビジネスでは私はまだやっていませんが、プライベートでしょっちゅうやらかしています。(泣)
彼女に送るはずが母親に。
友人に送るはずが彼女に。
アドレス帳の一つ上、一つ下。
同姓同名の違う友人に。
送信先の間違いは、もう挙げたらきりがないですよ。ホントに。
取引先や顧客などの名前間違いは契約破綻(けいやくはたん)など重大な損害(そんがい)になりかねません。送信先の間違いも同様です。社内秘や機密文書、トップシークレットなどは、「終わったな・・・」です。
送信先、担当者の名前、役職、会社名は細心(さいしん)の注意を払って(はらって)くださいね。
ビジネスメールの様式(ようしき)
『ビジネスメールはこうあるべき』といったものは存在しません。・・・しないですよね。
私の不勉強かもしれないので、あったらごめんなさい。
ただ、ある程度の様式は存在すると思います。
それを紹介していきます。
・件名
こちらに要件(ようけん)を書くのも良いと思います。
メールを開く前にどんな事に対してのメールか一目で分かりますからね。
返信の場合は“Re:”をそのままで送りましょう。
急ぎの場合は、【至急】を先頭につけるのもいいですね。
・宛名
◯◯株式会社御中
ご担当:◆◆様
こちらは手紙と一緒ですね。
会社名、組織名(そしきめい)には“御中”
担当者名(たんとうしゃめい)には、“様”
あとは極稀(ごくまれ)にですが、相手が通常の組織におらず、出向先などの別の場所に送る時は“気付(きづけ)”を付けます。
例:株式会社▲▲ 気付
◯◯株式会社
ご担当:◆◆様
メールは他の人に転送されていたり、他の担当のメールが多く入ってくる人もいます。
宛名を記入する事で対応漏れ(たいおうもれ)が起こりにくくなります。
・挨拶文
こちらは簡単な挨拶で構いません。
先日はお世話になりました。
∇∇株式会社の◎◎と申します。
はじめまして。
∇∇株式会社の◎◎と申します。
・本文
なるべく簡潔(かんけつ)な要件のみを書くようにしましょう。
また、三行書いて一行空けるなど、読みやすい構成(こうせい)が好ましいですね。
・結びの一言
結びの一言があるのと無いのでは、結構(けっこう)な違いがあるものです。
ビジネスメールとしては欠かせないものですね。
例:宜しくお願い致します。
お返事お待ちしております。
などなど。
・署名
自分の会社名や組織名、部署名、役職や名前、電話番号、eメールアドレス。名刺と同じ情報を書きます。
毎回使用するものですので、お使いのメールソフトで設定しておくのが良いでしょう。
まとめ
メール一つかもしれませんが、人となりが表れるものです。社会人として、ビジネスマンとして、オトナとして、抑えて(おさえて)おきたいマナーのひとつです。
注意しないといけない事、確認するべき事も多いですが、頑張りましょう。
『あなたが間違って覚えている言葉遣い』も書きたいのですが、それはまた別の機会に・・・。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。