『本当にやりたい仕事じゃなかった』
『会社がブラック企業だった』
『上司や同僚との人間関係』
『通勤時間の長さ』
『給与への不満』
などなど、転職の理由は様々です。
人は新しい事を始める時、ドキドキやワクワク、不安や期待と心の中では色々な感情が渦巻いています。自分で選択して納得もしていたはずなのに・・・。
今回は“転職をしても働かない人”について考えてみます。
いつのまにか・・・
会社に入ってやりがいのある仕事をしたいと、誰でも最初はそう思います。
はじめは右も左も分からない状態なので、先輩の言う事を学びながら一つずつ仕事をこなしていきます。ですが徐々に不満が溜まったり、ストレスが溜まったりしていくんです。
『こんなはずじゃなかった』
あなたの周りにも、こんな思いをした人がいるかもしれない。
気づけば一ヶ月後に転職をしているかも・・・。
転職先できちんと仕事をしていればいいが、そうじゃない人もたまにはいる。自分へのいい訳として『ここは俺に合っていない』とか『ここでは力が発揮できない』とか。まあ転職は悪い事ではないし、本当にその人にあった仕事につければ幸せだと思う。
ただこれだけは知っていてほしい。
『アリとキリギリス』
イソップ童話で有名な『アリとキリギリス』
あなたもご存知でしょう。
説明するまでもないこの話し。
実は元々は『アリとセミ』でした。
『セミ』は古代ギリシャでもメジャーな昆虫なのですが、ヨーロッパ北部に物語が渡った時に『セミ』がマイナーだったため『アリとバッタ』に変更されました。
英語圏では『アリとバッタ(The Ant and the Grasshopper)』それが何故か日本に渡った時に『キリギリス』に変化したんだそうです。
まあ余談はこれくらいにして、知ってますよね『アリとキリギリス』。
この物語の登場人物(?)、登場昆虫の『アリ』。
働き者としても有名です。
子供の頃に学校の校庭のすみにいたり、野原にいてせっせとエサを運んでいるのを記憶しています。自分の何倍もの大きさや重さのエサを持って行動する姿は、圧巻でした。
『よく働くな~』なんて思ったものです。
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天才の共通点で分かった真実|あなたはどっちですか?
働きアリの実情
だがこの『よく働くアリ』、実は間違いなんです。
全体の2割のアリは全く働きません。
統計によると、2割のアリは全く働かず、2割のアリはもの凄く働く。
残った6割のアリは普通に働くんです。
例えばここに100匹のアリがいたとします。
20匹のアリは非常によく働きます。
60匹のアリは普通に働きます。
20匹のアリは全く働きません。
なんだか会社組織とか社会に近いものを感じませんか?(汗)
(ブルブルブルッ)
しかも本当に怖いのはここからです。
この『全く働かないアリ20匹』を排除(はいじょ)すれば、いいと考えるわけですよ。
会社の利益にもなるし、社会も良くなるし、あなたもそう思うはずです。
残った80匹のアリがどうなったか・・・
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80匹の中からおよそ2割が働かなくなるんです。
つまり残った80匹の中の16匹は相変わらず真面目に働きます。
48匹は普通に働きます。
で、16匹は全く働かなくなるんです。
当てはまる人間社会
これは人間社会でも当てはまる事でしょう。
先日のリンゲルマン効果でも書きましたが、
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仕事をサボるやつには絶対に負けない解決法とは
『勝手に手を抜く』様に出来てるんですね。
恐ろしい事ですわ。
対策はないのでしょうか。
あります。
勉強も出来ないおじさんに言われたくないと思いますが・・・
リーダーはとかくチームにして目標を掲げ、互いに競わせたがります。
これがそもそもの間違いなんです。
だって、アリの法則でも分かるし、リンゲルマン効果の綱引きでも証明されているんだから、ねぇ。
チームをやめる事ですね。
個人個人で評価をすること。
その時に他者と比べない。
だって他者と比べて低い成績のやつは余計に仕事をしなくなりますよ。
過去の本人と比べる事です。
昨年の同月と比べるとか、先月と比べるとか、昨日の成績と比べるとかね。
まとめ
まぁまぁ、経営者とか会長さん、役員の方々がこれを読んでいるか分からないですからあまり書いてもね。
1つ思うことは、人間一人一人の中にも『アリの法則』があるんじゃないかってことですよ。
もの凄く真面目にやる日、やる時間、手を抜く日、手を抜く時間。
ちゃんと理解して行動できたら素晴らしい結果になるであろうに・・・。
転職は様々な理由で行われると思います。
理由はともかく、『仕事をしない理由の1つ』は分かりましたよね。
周りのせいではないという事です。
全て自己責任で転職をしてほしいです。
幸運を願っています。