男女でも違いがあるように、個人個人に違いのある
『他人との距離感』
『パーソナルスペース』
『対人関係』などなど。
人によって様々です。
人との距離感が上手な人と下手な人との違いは何でしょうか?
病気なのでしょうか?
今日はそういった所を深く掘り下げていこうと思います。
距離感とは
そもそも距離は人や物のあいだの長さです。
通常は二点間での事を指しますよね。
しかもそれは直線に限った事ではありません。
例えば道路。これは目的地までの距離ですが、直線で結べないので道路の長さになります。
また競技用のトラックもこれに当たります。
スタートからゴールまで、トラックを周りながら走るというルールの元、距離が算出されています。
直線で考えれば何十メートルでも関係ありません。
競技としては、400mとか800mになるわけです。
そして問題の距離感ですが、対象の人や物までの実際の距離を掴めむ(つかむ)感覚です。
間隔の感覚です。(笑)
しょせん感覚なので、個人差があってしかるべき事です。
全員が同じ距離感だったら逆に怖いですし、どの距離が正解でどれが不正解かは、どうやって決めるのが正しいのでしょうか。
民主主義に則って、一番多くの人の距離感に合わせるのが良いのか・・・。
大多数の人が近かったらビックリですよね。
パーソナルスペース
パーソナルスペースとは、相手によって不快に感じる自分自信の空間の事です。
これは初対面の人や親しい人、親や兄弟、恋人によって、変わってきます。
また民族や生まれ育った環境によっても変わっています。
排他域
50cm以下。絶対的に他人を入れたくない範囲で、会話などはこんなに近づいては行わない。
会話域
50cm~1.5m。日常の会話が行われる距離である。
このゾーンに入ると会話することが強制的であるような距離圧力を受ける。
すなわち会話なしではいられない。
もし会話がないときは何らかの「居ること」の理由を必要とする。
近接域
1.5~3m。普通、会話をするためにこのゾーンに入るが、会話をしないでこのゾーンに居続けることも不可能ではない。
距離圧力としては微妙なゾーンであり、しばらく会話なしでいると居心地が悪くなる距離である。
相互認識域
3~20m。このゾーンでは、知り合いであるかどうかが分かり、相手の顔の表情も分かる。
普通、挨拶が発生する距離である。特に、3~7mの距離では、知り合いを無視することはできない。
引用元:wikipedia
ウィキペディア・西出和彦さんの定義を引用させて頂きました。
大半の人はこの距離で納得出来る事と思います。
しかしここで重要な事は相手もしくは自分が不快に感じる点です。
例えばストーカー被害に合っている女性が、100m先であろうと加害者を見かけたら上の限りではありません。
同様に自分は平気であろうとも、相手が不快に感じているのならば、それはパーソナルスペースを侵して(おかして)いるのです。
どうやらこれが今回の距離感の問題の根幹なのではないでしょうか。
距離感が近い
どうも最近のハラスメント問題と近いような気がしてるんですよ。
距離感が近い人が、様々なハラスメントを起こす確率が高いかな~と。
もちろん全員がそうだと言っているわけではないですよ。
どちらも相手の事を考えてないというか、観察していないというか、自分の事ばっかりの人ですよね。
こういう人って、相手によって変えたりするんです。
権力があったり、立場が上の人には絶対にそんな距離ではないはずです。
例えば職場の上司や社長にいきなり50cm以下の距離には入らないですよね。
この時の思考は、相手から自分がどういう風に見られているかを考えます。
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iPhoneやスマホのハンズフリー、見られてますよ!
また、下だと認識している相手にはズカズカ入ってきます。
この時には、相手からの事など頭にはなく、自分の感情のままに近づいたり言葉を発します。
こんな事を書くと男性たちから批判を受けるかもしれないですが、男性に多い気がします。
ちなみに女性にいないわけではないですよ。
女性でも会ったことありますから。
原因の一つだと考えられるのが、満員電車ではないでしょうか。
仕方のないことですが、容易にパーソナルスペースが侵されます。
あれが当たり前になっている状況はやっぱりおかしいですよね。
病気?
なんでもかんでも病気のせいにしている風潮は嫌いなのですが、中には病気の方もいらっしゃると思います。
アスペルガー症候群の方やADHD(注意欠陥・多動性障害)の方の可能性もあります。
似ているようで違う病気なのですが、アスペルガー症候群の方は、相手との距離感がつかみにくです。
この場合、相手によって変えることは少ないです。
ADHDの方の場合、相手の気持ちを汲み取ることは出来ます。
しかしコミュニケーションを取りたいと思っていても、衝動で動いたり話したりしてしまうようです。
病気なのかそうではないのか、自分で判断せずに専門外来を受診する事をおすすめします。
治る可能性があるのですからね。
改善策
病気ではないと診断された上で、距離感が上手いことつかめない人の改善策があります。
相手の気持ちになってとか、相手が自分だったらというのは、難しいでしょう。
これは筋肉や運動神経の様に鍛えなければなりません。
一朝一夕で出来るものではありません。
ではどうするべきか。
相手を観察することです。
相手の首が後ろに引いたら自分が近いという証拠です。
後ずさりも同様です。
また相手と自分の間で腕を組んだり、間に物を入れるのは、距離をとりたいという表れです。
まだまだあります。髪を触ったり、毛先を見たり、瞬きの回数、目線・・・。
全部を書いてしまうと考える事をやめてしまうことでしょう。
先日起こった本当の話し
犬の散歩をしていた時の話しです。
わしには後ろに目がないので、数m歩いたら後ろを振り返るようにしています。
我が家の犬が右に行ったり左に行ったりするので、後ろから来る人に邪魔にならないように先にどちらかに避けるようにしています。
その日もそうしていました。
振り返った時には誰もいませんでした。
そこから5歩ほど歩いた時に、私のすぐ右側を自転車がものすごいスピードで走って行きました。
予期していなかったので、ちょっとビックリしたその時、うちの犬が右に行こうとしたんです。
案の定、自転車にぶつかりました。
「え?大丈夫?」としゃがんで安否確認をしようとしました。
自転車に乗っていた人は、横顔を少しだけこちらに向けただけで、謝りもせずに走り去ってしまいました。
「え?え?え?」
犬も心配。自転車の人にも怒り。
まずは確認をしたところ、どこも怪我をしていないので、安心して前を向いたらもうどこにもいません。ぶつかった事は本人も分かっているはずなのにです。
謝らないどころか、立ち止まりもしない。
こっちの様子を見ることもなく、スピードをゆるめることもなく、走っていったのです。
おそらく50代くらいのおばさんです。
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何が正しいのか?人としての大切なこと・生き方を学ぶ
顔も横顔しか分からず、服装も普通だったので、どうする事も出来ませんでした。
悔しいやら情けないやら、自分の不注意もあったので、犬に謝る事しか出来ませんでした。
交番に行き事情を説明すると、今後は冷静に相手をその場に止めて、すぐに110番するようにとの事でした。
それから家に帰ろうとした時に、今度は若い男の人が自転車で走ってきて、その人の洋服が私に当たりました。
「ええ~~~~!?」
一日に二回も、自転車に乗った距離感の分からない人に会う?
そんなに狭い道じゃないんですよ。
わしのいない方もまだ空いているスペースはあったのに、ギリギリの所を走っていったんです。
しかも二人共。
実際に起こった本当の話しです。
まとめ
会話をするためだけじゃなく、街を出歩く時も、人間関係でも親子関係でも、距離感がおかしい人が増えています。わしの実話は、私自身の不注意も原因なので、怒ってはいないですが何だか心配です。
今度は幼い子供を轢いてしまうのではないか。
同じ様な人が曲がり角から出てきて、衝突してしまうのではないか。
車やバイクと接触するのではないか。
また近くを走っている人が、何を持っているかも分かりません。
劇薬を顔に掛けられかもしれないし、刃物で危害をくわえてくるかもしれません。
平和ボケしているのかもしれないですね。
もう少しだけ相手の事を考えて生活をすると、もっと世の中がハッピーになるのにね。
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