情報過多の昨今、コントロールされていないですか?
リアルタイムでの決断・判断をしないと情報に踊らされてしまいますよ。
正誤の相違にいち早く気づいて、豊かな人生を送ってほしいと願っています。
会社の口コミ
わしの知っている会社の実際の話しです。業種は小売業です。
業績もそこそこ上向いているのですが、営業の態度が悪いとか、すぐに故障しただのクレームが後を絶たない状態でした。
顧客に対して非常識な時間に電話を掛けたり、一般社会人としての教養が足りず敬語が話せない人が多いのです。
また商品の質が低いのもありますが、対応の仕方にも問題がありました。当然ながらネット上に、この会社の悪い口コミがあふれる事になります。
事態にようやく気づいた社長がとった策が『良い口コミを多く書く』ことでした。
人事異動になった一人の女性社員は、一日中ネットへの良い口コミを書き込む仕事を命じられました。
来る日も来る日も自社の口コミを探して、悪い評価のところに良い口コミを足して全体の評価を上げるものでした。
何十個ものアカウントを作成して、別人を装い口コミを書いていました。
しかし原因を改善しない会社の体制や、実際の顧客の切実な訴えを見るにつれて、心が病んでいったのです。それから程なくして、ほんの数ヶ月で退職する事になってしまいました。
業務内容は後任の人に引き継がれる事になります。
恐らく今でも良い口コミを書いているのでしょう。
問題の根幹は商品や社員達にあるのですが、目先の口コミに対する社長の判断が間違っているのは自明の理ですよね。
口コミを信じるな
ラーメン好きの友人に「あそこのラーメンすごく美味しかったよ。」と伝えるのが本来の口コミです。
映画・エンタメ・飲食店・音楽・芸術・宿泊施設などなど、インターネットの発達であらゆるモノに対して口コミがあります。
良いモノを好きな人や興味のある人へ伝えるのは、本当に良い行為だと思いますが、悪く書くのはどうなんでしょうね。本人たちは良かれと思ってやっているかもしれませんが、そんな事ないですよ。
まずお店や作成者に対して誹謗(ひぼう)しているんじゃないですかね。
そして悪い口コミを読んだ人に対しては、自分で考える事をさせなくしているんですよ。
悪口を書いて自分の心が荒んで(すさんで)、相手を傷つけて、第三者の思考を停止させる。誰一人として得をしてないんです。良かれと思っているかもしれませんが、真逆だったんです。
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自分がおかしいと感じていない人のなんと多いことか
口コミを見て点数の高い所へ行ったとします。しかしテーブルがちょっと汚れていたり、提供が遅くなった場合、あなたはどう感じますか?高い点数なのに損した気分になりませんか?
口コミで行動をするのは、前述の様に自作自演の可能性もあります。
その点数によって自分が行動するのは、もう既にコントロールされているという事です。勿体無いですよね。
わしは一切口コミを見ません。良く行く近所のお店はありますが、出先での場合は感で決めます。お店の外観やお客さんの入り具合、美味しそうかどうか等々。
驚くほど美味しかったら最高な気分になりますし、もし美味しくなかったとしても笑えてきます。「失敗した~。わしもまだまだだな・・・。」って。申し訳ないですが、二度とそのお店には行きませんが、次への糧にします。そうやって人は成長したり、頭を使うんじゃないですかね。
イベントの裏側
あるイベントでの話しです。そのイベントは、元々ネット上で誕生したものなのですが、大きな会場で行われました。二次元の世界をリアルな状況で楽しむというものでした。
通常ですとイベント参加者さんには見えない所ですが、私は仕事で参加していたのでバックヤードにいました。するとちょっと奥の方から「カタッカタッカタッカタッカタッカタッ」っとタイピングの音が無数してきました。
何だろうと覗いてみると四人の人が文字を打ち込んでいます。画面を見て驚愕しました。
そのイベントのブースは、リアルタイムでネット上に公開しています。課金をすると現実のイベントにちょっとしたメカを可動する事が出来るというものです。そして四人が打っていたのは、まるで自分が課金をしてメカを可動させているというものです。
そうです。メカが動いていないと誰も課金しない。すなわち自作で課金をしたかの様にしてメカを動かす。そしてSNSで発信していたのです。
TwitterなどのSNSで相手を批判するのは自分にとってマイナスになる
もちろん大勢の人が課金をして楽しみだしました。
宣伝といえば宣伝ですが、一般のお客を偽るのはどうなんでしょうね。
まとめ
・全部が全部そうだとは言いませんが、CMで見る映画の感想をしゃべるお客は売れていない役者かもしれません。
・街中でマジックをする時に通り掛かる人達は、サクラかもしれません。
・口コミを書いているのは、本人や自社かもしれません。
普段から頭を使って考える癖をつけていないと、どんどん劣化していく事になってしまいます。リアルタイムの判断を心がけてください。情報の相違に気づけないと損をするのは、あなたです。
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