国が腐敗していく原因は、賄賂や不正の横行です。組織やグループは人が作っているので、人が腐れば自ずと組織やグループは腐っていく。これは火を見るよりも明らかだ。
わしは清廉潔白でもなければ、聖人君子でもありません。
そんなわしがこの記事を書くのは、おこがましいですが、日本の未来に非常に強い危機感をもっているからです。
これは、どこかの誰かの話しではなく、あなたの未来にも関わっていることです。なんとかしないと取り返しのつかない状況になってしまいますよ。
魚は頭から腐る?
『魚は頭から腐る』これはロシアのことわざです。組織のトップがダメだと、それに倣って(ならって)下の人達もダメになっていく。やがて組織全体が腐るという意味です。このことわざに対して何も文句はありません。
しかし実際には、魚は腹から腐ります。まあ『ことわざ』ですし、比喩(ひゆ)なわけです。
言いたいことは分かりますし、組織のトップがダメだと有能な人は去っていき、残った無能な人達は右へ倣えなわけです。確実に組織の腐敗は進行していきます。「言い得て妙だな~。」と感心すらしてしまいます。
揚げ足を取るつもりもないですが、おそらくこの言葉を捩って(もじって)とある議員が国会の質問で、「鯛は頭から腐る」と発言をした。もちろんこんな言葉は存在しないだろう。世界中のことわざを探しても見つかるかどうか・・・。
国のトップを攻めたい気持ちで出た発言なんでしょう。
でもね~、国民の税金で行われている国会で、税金で支払われている歳費です。百歩譲って非難するのは構わないけど、この言葉は、ちょっとね~。税金の無駄遣いと言われても仕方がない発言だと思います。
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さて不正の一つ横領を見てみましょう。
・廃棄しなければいけない切手を持ち出して、金券ショップで換金した郵便局員。
・仕入れた原材料を他社に転売していた工事の購買担当者。
・領収書を改ざんして架空請求で着服した係長。
・インターネットバンキングで、会社の金を自身の口座に入金していた経理センター長。
・当座預金口座から小切手を換金して、約7億円も横領していた統括マネージャー。
まだまだあります。もう上げたらきりがありません。さらに取引先の企業と共謀して業務委託料を水増し請求して、キックバックで約4億3000万円を横領していたIT部門の社員など、着服・横領は個人だけとは限りません。
これらの不正は、ある程度の役職があったり、責任者だったりします。上だと言えば上ですけど、トップではありません。
そう『魚は腹から腐る』のです。同僚や部下と共謀する人もいるかもしれません。またその背中を上司や部下は見ています。少なからず影響を与えているということです。
接待問題
2021年2月に噴出した総務省接待問題です。実際の会食は2019年~2020年と言われています。
調査の結果で接待は計39件に上っており、総務省の幹部は13人となっています。一番取り上げられている前内閣広報官に関しては、一人あたりの飲食代約74,000円が話題になっています。
しかし問題はそこなのか?と、甚だ疑問を抱いてしまうのは、わしだけではないはずです。
しかも突然入院して辞職するという、政治家も官僚も昭和から何も変わっていない現状です。これで責任を果たしているのでしょうか?
多くの人は、国家公務員倫理規程に準じていて、コーヒー1杯でも奢ってもらうことをしないと言います。
わしなんて、たまに友達に2000円とか3000円とかの食事代を奢ったり、奢られたりしています。そんなにお金を持っていないですけどね。(笑)ただ相手が給料日前だったり、心の余裕だったりで、見返りなんて求めていません。
ただ今回の某放送事業会社の接待は、見返りを求めてのことでしょう。じゃなきゃ7万円なんて出さないですよ。
はっきり言って『お食事』ではなく、『汚職事件』だと、わしは思うんですよね。1990年代の大蔵省接待汚職事件(俗にノーパンしゃぶしゃぶ事件)と、なんら変わらない。
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鶏卵汚職事件だってそうですよ。大臣が現金を受け取っていたのは確実に賄賂ですが、官僚らがクルーザーなど会食で接待を受けていたんです。
これも賄賂なんじゃないですかね。問題は現金か飲食代かの違いではなく、見返りを期待しているかどうかだと思うんですよ。要は心の底のことなので、実証するのは、極めて難しいでしょうね。
だったら端っから接待なんかしない、させないって事でしょう。
だって接待をするってことは、大なり小なり見返りを求めているはずだからです。これは政治家や官僚達だけの話しじゃありません。個人事業主だって企業だって同様です。接待は良くないんですよ。接待ゴルフなんかもバカバカしい。ただのヨイショじゃないですか。そんなんで勝って嬉しいですか?
ドラマや映画なんかでも取り上げられる例で、年配の方が「お宅は何か接待をしてくれるのか?」って・・・悪代官か!?求めんじゃねぇよ。恥ずかしい。みっともない。気持ち悪い。
もう接待なんてやめようよ。薔薇に棘あり、甘い蜜には毒があるんです。
癒着と天下り
会社同士や顧客と企業、製薬会社と医師、政治家たちなどの癒着問題。記憶に新しいところでは、検事長と新聞記者の賭けマージャンです。また夫婦での選挙買収事件です。
もうこの国はどうなってんだって話しですよ。
接待問題も癒着なんじゃないかな。だってそもそもの癒着の意味が
本来離れているべき臓器や皮膚などの生体組織が、くっついてしまうことを表しています。そこから比喩表現として、人が利害を共にするために結託している様で使われます。
と、なり前述の官僚の接待問題も癒着なわけです。また某通信事業との接待問題も噴出してきました。本来離れていなければいけない官僚と企業が、ズブズブな利害関係にあったわけですから。
賭けマージャン事件を筆頭に、警察や検察、政治家や官僚たちとメディアの癒着が明らかになっています。
これは日本独特の『記者クラブ』という制度が大きく影響しています。記者クラブに入っていない他のメディアを排除して情報を独占する。その権利を剥奪されないために、便宜を図ったり、親密になったり、不正を犯したり、真実を隠すのです。
これを癒着と言わず、何と言うのでしょうか。
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さらに仕事上の関係が深かった企業や関連会社に天下りをする。強大な権力を誇示して、公共工事などの入札を細工して、見返りとして再就職をしたりします。そして監視の目から逃れて隠蔽するために口裏を合わせたり、仕組み化をして組織ぐるみで行っていたりするケースもあります。
また教育に携わる省庁や教育機関でも天下りは行われているんです。とんでもない話しです。
こんな人達が何を教育するんでしょう。癒着や天下りを教えるのでしょうか。甚だ疑問です。
そしてこういった大学を卒業してある程度、頭が良い人達が各省庁に入庁するという悪循環。恥ずかしくないんですかね。本当にモラルはどこへやらですよ。
まとめ
賄賂・不正・接待・癒着・天下りと、嫌な言葉が多く気分を害したかもしれません。すみません。ただ知っておいてほしい真実をお伝えしました。
まあ接待自体は悪い事ではないんですが、限りなく黒に近いグレーでしょう。わしは良い印象をもっていません。
一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
一頭の馬が暴れだすと、つられて他の馬たちも暴れだします。そこから一人の行動が、他の大勢を突き動かすことのたとえです。人間の暗示にかかりやすい群集心理を表した言葉です。
桶が腐れば菜が腐る (おけがくさればながくさる)
容器が悪いと、その中身まで悪くなるという意味です。周囲が腐ったもので溢れていると、中の人も腐ってしまいます。劣悪な環境の中だと、どんなに優れた人でも腐敗していくことを表した言葉です。
この国はとっくに腐っていると悲観するかもしれません。失望も大きいでしょう。現状のままでしたら確実に終わります。しかし改善の余地はあります。
一人一人が知り、考え、行動することです。あなたは知りました。どうするべきか、何から始めるべきか、多くの人に伝えるにはどうしたら良いのか、考えて動いてください。それがこの国を変えることになり、あなたの未来を変えるのです。
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