近年、価格競争が激化しています。
他店より安く、他社より安く。
もちろん買う方としては安いに越したことはありませんよね。
そんな価格のこと、あなたはどれだけ知っていますか?
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薄利多売(はくりたばい)とは
『薄利多売』よく耳にする言葉ですね。
意味は利益は薄い(少ない)が、商品(品物とは限らない)の数を多く売って全体の利益をあげる事です。
原価(げんか)、もしくは仕入れた金額から販売金額の利益が粗利(あらり)と言います。
そこでもしこの粗利が100円の物を1000個販売すると、10万円の利益です。
粗利が1万円の物を10個販売しても10万円の利益です。
前者の方が『薄利多売』です。
これは、どちらが良いとか悪いという話しではなく、それぞれのビジネスモデルですね。
それはもちろん、1万円の物を1000個販売するのがベストでしょうけどね。
この粗利は単純に
売上金額 - 原価(仕入れ値) = 粗利
となっていますので、この粗利から人件費や光熱費、宣伝費などが引かれる事になります。
これを差し引いて残った金額を『純利益(じゅんりえき)』と言います。
この『薄利多売』ですが、反対の言葉というのは厳密にはないそうです。
普通の利益で普通の品数を売る。
もしくは暴利(ぼうり)な利益を乗せて、少ない品数が売れると言ったところでしょうか。
低価格競争
前述(ぜんじゅつ)したように、買う側としては安い方がいいですよね。
そこで業者さんたちは、1円でも安く提供して、買ってもらおうとします。
そうする事によって、市場は低価格競争が起こるわけですね。
ちなみに『業者(ぎょうしゃ)』が正しくて、『業社(ぎょうしゃ)』という言葉は存在しません。
パソコンの変換で出てきてしまうので、間違いやすいですが気をつけておきたいところですね。
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知らないと恥ずかしい間違った言葉
この低価格競争ですが、自分たちの利益を削って薄利多売でしたらいいのですが、中間業者や運送業者に負担をさせるケースもあります。中間業者や運送業者も仕事がほしいわけですから、泣く泣く安く提供する事になります。
また中間業者や運送業者が薄利多売を自ら(みずから)しているケースもありますよね。
こうなってくると負のスパイラルです。
仕事量は増える一方で、時間が無くなり、給料も上がらない。
なので消費をしない、消費をしないから物が売れなくなる。
また価格を下げる。
こうなると景気は一向に良くならないわけです。
低価格競争も考えものですね。
価格の違い
『オープン価格』と『希望小売価格』、聞いたことありますよね。
この違いって、知っていますか?
『オープン価格』とは、メーカーが出荷価格だけを設定します。
実際に店頭で販売する価格は、卸売業者(おろしうりぎょうしゃ)や小売業者(こうりぎょうしゃ)に任せています。
ですので、メーカーのカタログに『オープン価格』と記載(きさい)されていると、実際いくらなのか分からいのです。お店によって違いますし、お店に行くか問い合わせをしないといけなくなります。
『希望小売価格』は、メーカーが「これくらいの金額で売ってほしい」というものです。
メーカー側が価格の基準となるものを定める方法です。
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社会人としてのマナーのススメ!ここだけの話
この『希望小売価格』ですが、ディスカウントストアなどの安売りのお店が、短期間のうちに価格変更をしたり、『希望小売価格』からの値下げを表示するようになります。
これに同業他社も追随(ついずい)します。
すると消費者は「何が正しくて」、「どこが安いのか」と混乱をするようになりました。
その結果、メーカーが価格を定める『希望小売価格』ではなく、『オープン価格』が導入されるようになったのです。
本来は『定価(ていか)』という、書籍などの値上げや値下げをしない商品に使っていた言葉です。
ですが『定価』を値下げする事で、より多く売りたいと『薄利多売』が始まり『オープン価格』に至ったのです。
まとめ
誰しもが安く商品を手に入れたいと思うものです。
ですが、『安かろう悪かろう』という言葉もある通り、反対に損をする事もおきるでしょう。
安いために壊れやすかったり、保証がついていないので修理代が掛かったり、そっくりだけど違うメーカーだったりします。
また消費者が安いものを求めるうちは、景気は良くならないでしょう。
良い商品を確かな目で見て判断する。
こういう事が本格的に問われる時代になってきました。
あなたはどうですか?
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