質問の意図を理解していないのか、質問の内容が分からないのか、こっちの質問の仕方が悪いのか・・・。聞いていることに間違った答えをする人っていませんか?
しかも自分が間違った答えを出していることに気づいていない。質問をしているこっちが疲れちゃう始末です。トホホッ。
どういう事なんでしょうね。詳しく見ていきましょう。
答えになっていない:Yes or No
YesかNoかに関わらず、二択の質問は多く存在します。「好きか嫌いか」「やるのかやらないのか」「有るのか無いのか」などなど。
この二択の質問に対して、あなたはどう答えますか?中には「分からない」とか「答えたくない」っていう返答の仕方もあるでしょう。ただ通常は「Yes」か「No」を答えるはずですし、そうであるべきですよね。だって答えてほしいのは、どっちかってことでしょう。その答えに対して次の会話は進むからです。
例えば二人で食事している時に、友人の飲み物が残り少なくなったのを気にして
って聞いたら
知らないよ!
飲んだことないし、わしの味覚とあなたの味覚が一緒だとも思わないし、こっちが聞いているのは、飲むか飲まないかの二択だよ。まず
って会話が続いていくものでしょ。
もしくは「やめておこうかな。」「そうなんだ。じゃあ、これ飲み終わったら出ようか。」って、なるでしょう。
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他にも「好きな食べ物は、先に食べる派? それとも後に食べる派?」と聞いたとします。気にしないで自分のタイミングで食べるというのを入れたら三択ですけど、一般的に先か後かの二択しかないですよね。
「好きな食べ物が無い。」とか「口に入れた段階で好きになる。」など、天の邪鬼みたいな人じゃなければ「先に食べる。」か「後に食べる。」って答えるはずです。それなのに・・・
って、おーい!
まずは答えようよ。
ってなるじゃん。ふ・つ・う。
自分の中で答えたつもりになっているのか、自分の気持を汲んでほしいと思っているのか分かりませんが、相手は超能力者じゃないんだよ。飛び過ぎ、飛び過ぎ。まずはYesかNoかで答えましょうよ。ねぇ。
答えになっていない:質問の意図
そもそも相手の質問の意図を理解していない人もいます。本人にしてみたら「結局なにが聞きたいんだろう」って思っているけど、聞き返すのは失礼になるだろうから「こういう事を聞いているのかな」で答えちゃうパターンです。
上司「お客さんに渡す資料なんだけど、使われているのが2019年のデータになっているのはどうして?」と聞かれたとします。それに対して「他のデータの方が良かったですか?」とか「どこか間違っていましたか?」など、質問に質問で返すのも問題ですが、質問の意図を理解していないのが大問題です。
この上司が聞きたいのは『2019年のデータを使った理由』です。何故2020年や2021年のを使わなかったのか。お客様が要望したことなのか、それとも担当者が独断で決めたことなのか。『なんで』が知りたいんですよ。
また「金曜日の2時間だけの打ち合わせで大丈夫?予備日もないし、先方の予定も分かっていないから、この日で決まらないと多大な損失なんだけど・・・」と聞かれたとします。それに対して
と、答えます。きちんと回答しているように思われるでしょう。確かに質問者は「大丈夫?」と聞いていますが、質問の意図はそこではないんですよ。分かりますか?
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質問者は準備不足を懸念しており、成功するかどうか心配しているんです。なので
とか
と、答えると質問者は安心するんですよ。「大丈夫?」の質問に「大丈夫です。」と答えるのは必ずしも正解ではないということです。何故なら前述の例と同様に、質問者は大丈夫な理由が知りたいからです。
質問の意図を汲むというのは、一朝一夕では出来ません。コミュニケーション能力を鍛えて、相手のことを理解して、努力の積み重ねで成し得るものなんです。
あなたの周りににもいませんか?きちんと答えているのに注意されたり、時には叱られたりしている人を。こういった人は、ほぼほぼ質問の意図を理解していないと言えるでしょう。
答えになっていない:隠したい
答えになっていない人の中には、本当のことを話したくないという人がいます。つまり『隠したい』んです。プライベートな質問や言いたくない質問もあるでしょう。そういった事は無理に話す必要はありません。世の中には、まだまだ偏見を持っている人がいますし、相手によっては言いたくない内容もあるでしょうから。
しかし個人的な話しじゃない場合は、隠すだけ自分自身が不利になってしまいます。何故なら隠していることが明らかになった時に、怒られたり、信用を失ったり、レッテルを貼られたりしてしまうからです。例えば
な~んて答えていませんか?まずは正直に「出来ていません。」と、答えるのが筋でしょう。その後に「何故遅れてしまったのか」「いつまでに出来上がるのか」を話し合うべきです。
隠したい気持ちは痛いほど分かりますよ。怒られたくないですもんね。わしも怒られたくありません。はっはっはー。
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けどね、隠すことで事態は悪化してしまうばかりなんですよ。
「端っから正直に言え!」
「言い訳をするな!」
「君に頼んだ私がバカだった。」
などなど、相手の怒気が加速していき、背びれ尾びれがくっついて、『ダメな奴』『仕事が出来ない奴』と、いった烙印を押される可能性が高くなってしまいます。
仮に答えを隠して難を逃れることが出来た場合でも、これを繰り返すことによって、脳は「これで良い」と学習をしてしまうんです。これは『論点がずれる思考』への第一歩なんです。質問に対してだけではなく、通常の会話でも論点がずれたことを言うようになっていきます。
これは自分でも気づけないですし、自分で自分の脳を騙して、その脳に自分が騙されているということなんですよ。あまりにも恐ろしくないですか。
こうなる前に隠すのはやめましょうよ。ちょっと怒られたって良いじゃないですか。数秒から数十秒でしょ。そこから先の人生の方が圧倒的に長いんですから。自分を守れるのは、自分だけですよ。
答えになっていない:脳内変換
前述の論点がずれてしまうタイプにも似ていますが、勝手に脳内変換をして答えていない人もいます。例えば先程の質問と同じ
の質問に
って答えたりする人です。もうおっちゃんには理解不能です。意味不明ですよね。はっはー。
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これは質問内容を「最近は忙しそうだけど、無理しなくて良いからね。頼んだ仕事が出来たのかな。どう?」って、聞いていると脳内変換しているんですよ。当たらずとも遠からずでしょう。そりゃ「ありがとうございます。」なんて答えちゃうわけですよ。
または「この程度の仕事で何時間かかってるんだよ。頼んでいた書類は出来たのか?」と、非難されていると脳内変換してしまいムスッとしたり
なんて逆ギレしてくる始末です。ひぇーーーーー怖い怖い。
こういう人は、言葉の裏を読んでいるんじゃなくて、勝手に注意・指摘されていると思い込んでしまいます。しかも勝手なので、自分が悪いとは1mmも思っていないんですよ。だから直す気もありません。
わしの経験上では、こういった脳内変換の人は、恋人との喧嘩や夫婦喧嘩が絶えません。だって自分が悪いと思っていないんですから、改善の仕様がないんです。・・・可愛そうなことに・・・。香港映画だったら『劇終』ですよ。パパパッパパパ、パパパパッーーー。はっはっはっはー。
勝手に脳内変換しないで、ちゃんと相手の話しを聞きましょう。まずはそこからですよ。
まとめ
質問に対して、答えになっていない人をあげてきました。要は『人の質問をちゃんと聞こうよ』って、ことなんですけどね。
まずは二択の質問には、「ある」か「ないか」、「やる」か「やらない」、「Yes」か「No」を答えましょうよ。答えたつもりで省くとか、一足飛びで自分の言いたい事を話し始めるとかはNGです。
これが結構多いんですよ。ホントに。
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次は質問の意図を見抜いてください。大概は理由や原因を聞いてくるパターンでしょう。遅刻や失敗をしてしまった時は、パニックになっているでしょう。でもね、次に同じ過ちを侵さないおかさないためにも「すいません。」ではなく、理由・原因を伝えるべきです。
いるんですよ。謝ってほしいわけじゃないのに、すいませんを連呼する人が・・・。
そして個人的な質問じゃなければ、隠すのはやめましょう。悪循環になってしまうからです。嫌ですよね、自分の脳に騙され続ける人生なんて。
最後に脳内変換をやめるです。勝手に自分が責められていると勘違いして答えるのは、相手に火をつけているのと一緒です。しかも会話にならないので、火に油を注ぐことになってしまいます。脳内変換は、自分にも相手にもマイナスしかありません。脳内変換は一日でも早くやめることをおすすめします。
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