あなたは「常識がない」「非常識だ」「世間知らずだな」などと言われた経験はありますか?そしてそれを直したいと思ったことがありますか?
でも、質問に答える前に、ちょっと待ってください。
本当に常識人になりたいですか?
常識とは何なのか、本当に知っていますか?
もしかしたら『いま』あなたが思っていることが、この記事を読み終わった時には、変わっているかもしれませんよ。なので『いま』の考えを覚えておいてください。
では早速いってみましょう。
そもそも常識とはなんぞや
『常識がない』と言われた人にとっては、「自分が勉強不足だから」とか「知識が足りない」、「間違っていたのは自分」や「悪いこと」だと、自分を責める思考に陥ってしまいがちです。
しかし『常識がない』と言った人に、「常識とはなんですか?」と聞いてもきちんと答えられる人は、いないでしょうね。
常識を調べてみると
一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。
引用元:goo辞書
と、なっています。また他でも似たりよったりの内容なのですが、『当たり前』『社会的な価値観』『社会通念と同義』などと補足されています。
まさか常識の説明で、こんなことを言わないですよね?
だって、一般の社会人ってなんですか?
普通の知識・意見って、常識は意見なんですか?
判断力なんて人それぞれじゃないんですか?
社会的な価値観とはなんですか?
これらには答えられないでしょう。
例えば新社会人が歓送迎会などで、ビールを注いでいるなか「お前は常識がないな~」と言われたとします。理由は・・・
・役職が一番上の人から注がなければならない。
・ビール瓶は両手で持つ。
・ラベルを上にして注ぐ。
・泡だらけにしないようにする。
・瓶をグラスに付けないで注ぐ。
・終了間際に注ぎ口をくるっと回す。
などが挙げれれるでしょう。しかし
はぁ!?これが常識?
知らねぇよ!そんなこと!
飲みたきゃ自分で注げ!!
と、わしは思ってしまいます。(口が悪くてすみません)
マナー講師の偉い先生方も、これらを勧めますが、わしは大反対です。こんなもん共通に知らなきゃいけない知識じゃないでしょ。こんな事に記憶力を使うんだったら、もっと重要な事に使った方が有意義でしょ。
-
『生きがいが欲しい』あなたへ、人生をとびっきり楽しむ方法
ビールの注ぎ方で仕事の善し悪しは決まらないし、これを『常識だ』と言って押し付けてくる会社なんて辞めてしまえ。
これは単に、そこの会社のルールでしょ。
ビールの注ぎ方に限った話しではなく、こういった事は多く存在している気がします。また一つの会社ではなく、多くの会社で定められているルールかもしれません。
でも『大多数が正義だ』という間違った認識の上に成り立っているルールなんじゃないでしょうか。それを『常識だ』と、決めつけている大人達の勝手なエゴイズムなんでしょう。
もしかして常識って恐ろしい!?
かと言って『常識』を否定しているわけではありません。街なかにゴミを捨ててはいけない。列に並ぶ時は順番に。電車やエレベーターでは降りる人が先・・・etc。
もう常識というか、マナーやモラル、エチケットだと思うんですけど、まあ常識ですよね。とはいえ上記の常識ですら守らない人が多くいるのも事実です。ビールの注ぎ方よりも、こっちの方が大事だと思いますけどね。
一昔前だったら、エスカレーターで左側に(関西では右側ですよね)立ち止まるのが常識だったかもしれません。でも結構前から「エスカレーターでは歩かない。片側に立ち止まると故障の原因になる。」と言われていました。それがようやっと条例にまでなったんです。
それでもまだ「どけよ。」「邪魔だよ。」「左側に避けろよ。」などと言って、歩いたり走ったりする人がいるんですよ。悲しいですけどね。
-
『迷惑をかけない生き方』という教えは本当に正しいのか
彼らは『エスカレーターは立ち止まって乗るもの』っていうのを知らないんですかね?急いでいるんなら余裕を持って行動するとか、階段を駆け上がるとかすれば良いじゃないですか。それを自分が少しでも楽をしたいからと、エスカレーターで歩くとか走るって、恥ずかしくないですかね。
また悪い事だと知ってて「関係ねぇだろ。」「うるせぇな。」と、エスカレーターを歩く人は、自分さえ良ければ迷惑を掛けても良いという犯罪者の思考になっているんです。そしてそんな恐ろしいことにも気づいていないんです。
言葉は悪いですが、この様に数年前の常識が、思考を劣化させて、低レベルな人を生み出す危険性があるんです。もしくは人間の姿かたちをしている『人じゃない生き物』を作り出していると言っても過言ではないでしょう。
なんだか常識って恐ろしいですね。
常識は当たり前?
冒頭の常識の説明でもあるとおり、常識は『当たり前』だというのがあります。当然のことながら重力の影響で物体は、上から下に落ちます。はしごに登って作業する時や登山などは、危ないから充分に注意するように口酸っぱく言われます。雪国などでの屋根の雪下ろしは、必ず二人以上でする様に言われます。
しかしこれらは『地球上での常識』なわけです。宇宙へ行ったら通用しませんし、他所の星でも該当するかというと、必ずしもそうとは言い切れないのです。
またご当地の常識というのもあります。子供の頃から全国区だと思っていたのですが、神奈川県オンリーだったことに衝撃だったものが『さいか屋』です。神奈川県民だったら「そう!そう!」ってなると思うんですけど、他県の方からしたら「なんのこと?何それ?」ってなっちゃいます(笑)。
京都では『建前と本音』というのがあります。褒められていると思ったら、実は嫌がられていたなんてこともあります。
ええ時計してますなぁ。
が、本音だと
早う帰っとくれやっしゃ。
ということを暗に言っているのだと。
他にも『お茶漬け(ぶぶ漬け)』や『逆さ箒(さかさほうき)』などの常識?暗黙のルール?的なものがあります。まぁ郷に入っては郷に従えなので、京都に遊びに行ったり、暮らそうと思ったりするのであれば、知らないでは済まないのかもしれませんけどね。
その他にも
え~~~!?○○を知らないの?常識だよ。
と言われることもあります。
わしなんて若者言葉なんて、ちっとも分かりませんよ。しかもアイドルやタレントさんなんて、誰が誰だかちっとも区別がつかない(笑)。う~ん、無知は非常識なんですかね?
-
若者だけとは限らない驚くべき日本の現実をみた
この様に、その国の常識、その県や街の常識、その会社の常識、その家庭の常識、その人の常識・・・。全て『当たり前』なだけなんじゃないですか。それを『常識』という言葉に勝手に変換したから、ややこしくなっているのでは?
だって『わしの当たり前』は『あなたの当たり前』とは、限らないんですからね。
古い常識があなたを苦しめる
これは常識なのかと意見が分かれるでしょうが、こんな事があります。
わしの祖母にあたる世代では、市(いち)さん、鶴(つる)さん、梅(うめ)さんなど、漢字一文字の名前の人が多く、その上の世代では、あささん、トラさんなど平仮名やカタカナの名前の方が、ほとんどでした。
それが母の世代や同世代だと、和子さん、美恵子さん、陽子さんなど『子』がつく名前の人が多いです。
そして子供や孫の世代、現代の若い世代だと陽葵(ひまり・ひなた)さん、柚希(ゆずき)さん、美桜(みお)さんと、『子』がつかない名前が主流です。
どうですか?20数年、30数年で子供につける名前が、こうも変わってくるんですよ。たとえ今の流行りだとしても数年後、数十年後には全く別のものになっているということです。
-
テレビ関係者による常識が驚愕すぎると話題になっています
それからわしが子供の頃は、電子レンジなんてものは存在していなかったので、冷ご飯はチャーハンにするしか方法がありませんでした。なので一時期では「チャーハンは冷ご飯で作るのが常識(当たり前)」だと言われてきたんです。
しかし今では、チャーハンは温かいご飯で作る方が美味しいとなっています。
そりゃそうですよ。
そっちの方が美味しいに決まってます。ただ冷えたご飯を温めるには、フライパンで焼くしかなかったんです。それしか方法がなかったんですから(泣)。
さらに昔は教師が黒板に書いたものを、自分のノートに書き写すしか方法がありませんでした。でも今では、スマホでパシャリッですよ。
まじかっ!?
って思いますよね。帰宅した後に写真を見ながら、勉強すれば良いわけですから、ノートだろうが写真だろうが関係ないんです。だってテストで良い点を取ることが出来れば良いわけです。判断材料はテストだけなんですから・・・。
-
衝撃!!国民に賢くなってほしくない国がある
この様に常識なんてものは、時代の流れで変化していくんです。今の常識も、いつかは非常識と言われてしまいます。
古い常識を笠に着て自分を守り、アップデート出来ず、他人に対して「常識がない」と言っているのは、あなたを苦しめているだけなのかもしれないんです。常識なんてそんなもんなんですよ。
まとめ
常識について色々と書いてきました。本来の常識という言葉の持っている力や意味が、いまでは大きく歪んでいるように思います。
その人だけの常識であったり、そのグループだけの常識、その地域や国だけの常識など多種多様であり、時を経て変化していくものであるにも関わらず、『普通』や『当たり前』と同義語として扱われています。
何故か?
なるべく考えないようにさせて、無意識での行動パターンやルールを刷り込ませているからです。
さっきの態度はなんだ!謝るのが常識だろ!
謝ってほしいけど無理だったので、『常識』という言葉を使ってパワーで抑え込もうとしている。
目上の人を尊重するのが常識だろ!
年齢でしか勝てない無能な人が、常識という言葉を使って、自分には何もないと暗に示しています。
常識で考えろよ。言い訳も口答えもするな!
自分を正当化する目的で、相手の意見を一切聞かない(聞けない)人であり、考えるのが億劫な人。
-
人はなぜ考えなくなったのか|思考力を高めて脳の衰えを防ごう
常識と近い言葉として『知識』『良識』『見識』『胆識』があります。それぞれに意味の違いがあり、全く別の言葉ではありますが、要は知ることが大事であるということです。
知った上で、あなたがどう対処するのかが、重要なんです。
・常識はずれ
・常識を覆す
・常識に囚われない
・型破り
・破天荒
・傾奇者
など、どれも知っている情報に疑問を持って『新たなひらめき』や『アイディア』を出し、大成している人を表しています。どんな事でも構いません。まずは知ることから始めましょう。それがあなたを成長させる素晴らしい手段だからです。
さて、冒頭の質問を覚えていますか?
あなたは「常識がない」「非常識だ」「世間知らずだな」などと言われた経験はありますか?そしてそれを直したいと思ったことがありますか?
です。
どうですか?覚えていた理解・感情と同じですか?それとも大きく変化していますか?
無料版のおすすめ
一人でも多くの人に読んでもらいたいので、BCCKSさんで無料公開しました。
Dataとして手元には残らないですが、上記のリンクから無料で読むことが出来ます。
『本をよむ』をクリックすると、新たなブラウザが立ち上がります。
『無料でよむ』をクリックすると、その場所に表示されます。
右に出るカーソルを押すと、次のページに進みます。
何卒よろしくお願い致します。
あなたを変えるのは『あなた次第』です。この記事があなたの成功の一助になれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。